2016年7月3日日曜日

感想&書評「苦役列車・西村賢太」(ネタバレ注意)感想レビュー・主人公がどうしようもないロクデナシ人間。本のジャンルは純文学になります。 #Novel

どうしようもない主人公 苦役列車・西村賢太(著)

この小説の面白いところは、主人公がどうしようもないロクデナシ人間なところです。本のジャンルは純文学になります。僕は純文学が大好きなのですが、その中でもこの苦役列車はとりわけオススメです。純文学は得てして、主人公が破滅的であったり不幸であったりします。その中でも、苦役列車の主人公はダントツで不幸です。人の不幸を味わうことが好きというわけではありませんが、不幸な主人公をみて「こんなに不幸な人がいるんだったら、自分はまだまだ頑張れる」と思ったり、同情することで希望を見ることができます。そんな読書体験をさせてくれるのが本作です。物語の中で、主人公はいろんな問題を起こしたり、社会不適合者のような行動をとったりしていきます。でも、否応なく物語は進み感動のラスト(ラブストーリーのような甘いものではありません)を迎えます。読み終えた後は、とても長い長い作品を読んだかのような満足感と不幸せと幸せの混ざった余韻に浸ることができました。

ありがとう寄稿。

主人公は有名な解説系ゲーム実況者のガッチマン。漫画は奥さんのトラちんが描いている。他には娘の茜ちゃんと猫2匹が新しい職業のパパと一緒に暮らしていく様子が描かれている。
パパはゲーム実況者(トラちん/ガッチマン)感想ネタバレ注意!あらすじ・ハートフルなノンフィクション日常漫画…。 #COMIC | 大人がおすすめる漫画日記。

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